石灰質肥料
生石灰や消石灰等の石灰質肥料は、 窒素肥料、りん酸肥料、カリ肥料と並 ぶ重要な肥料であり、江戸時代から使 われていたという記録もあります。生 石灰や消石灰は作物の育成に不可欠な カルシウム等のミネラルを補給するとと もに、酸性雨によって酸性になった土 壌の中和にも役立っています。またマ グネシウムは葉緑素を構成する物質な ので、マグネシウムが欠乏する時はド ロマイト質石灰が用いられます。成分 等は肥料取締法で決められています。
農薬用
果樹や野菜の消毒に用いるボルドー液(硫酸銅と石灰乳との混合物)用の生石灰があり、農薬取締法で成分等が 決められています。ボルドー液は100年の歴史をもつ農薬です
防疫対策用
養鶏場などで高病原性鳥インフルエンザが発生した場合や発生防止のた め、国の法律 (家畜伝染病予防法 )や通達に基づき埋却や消毒用に消石灰 が使われ役立っています。又、口蹄疫や豚コレラなどの防疫・消毒にも利 用されています。強アルカリ性が消毒作用の主体であるため、弱アルカリ 性である家畜ふん尿に汚染された生産現場においても安定した消毒効果 が期待でき、畜産現場で頻繁に使われる消毒資材となっています。