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石灰の用途

~ 「石灰ってなに?」 「こんなところにも石灰が!」 『石灰はこんな業界で使われている!』~

石灰は鉄鋼、化学や建設土木等様々な産業を支える欠くことのできない素材です。
同時に、環境を守る貴重なアルカリ資源です。 
年間約1000万トンつくられ、目立ちませんがいろいろな分野で利用されています。

石灰の用途別使用量

※2019年石灰協会内資料より引用


  • 鉄鋼用が石灰の最大の用途であり、全体の過半数の55%を占める。
  • 化学工業用が次いで業界2位。
  • 建設用も石灰の重要な用途の一つであり、主に土質安定処理用として使用される。
  • 農業用は最小の割合だが、農業では欠かせない肥料などで重要な役割を果たしている。
  • その他の用途も1割程度存在し、環境保全・芸術・医療・食品関係用など多岐にわたる分野で利用されている。
 
 この用途別使用割合から、石灰が多くの産業で重要な役割を果たしていることが分かります。このことから石灰は私たちの暮らしに欠かせない大切な資源であることがわかります。

鉄鋼

 私たちの生活は家、 車、 道路、橋など多くの 鉄鋼製品に囲まれています。 石灰は鉄や鋼を つくる過程で重要な役割を果たしています。
1年間に約500万トンの石灰製品が使われて います。
 生石灰は転炉や電炉の高温中で鋼の中のシリ コン (Si), 硫黄(S) りん (P) 等の不純物と 反応しスラグとなって不純物が除去されます。

化学工業

海水マグネシア

石灰乳からCaイオンが海水中に溶けてマグネシウムが沈殿生成されます。 

紙・パルプ(製紙)

木材からパルプを生産する際に、 苛性ソーダが使用されますが、 廃液となる炭酸ソーダ から苛性ソーダを回収するため、 生石灰が使用されます。 また、炭酸カルシウムも紙の 填料や顔料として利用されます。

カルシウムカーバイド

 生石灰が高温で還元され炭素と反応しカルシウムカーバイドが生成されます。

石油化学

エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂の中間原料製造工程で石灰が使用されます。

大気汚染防止(空気を守る)

 清掃工場等から発生する排ガス中の塩化水素 や硫黄酸化物を消石灰や生石灰を煙道に吹 込み中和除去します。 また、より有害な重金 属やダイオキシン対応の石灰製品も使用され ます。

 火力発電所から発生する排ガス中には燃料に よっては硫黄酸化物が多く含まれ、大気汚染 の原因になります。 硫黄酸化物の吸収固定化 材として主に炭酸カルシウムが使用されます。

石灰石

 石灰とは生石灰 (酸化カルシウム)、 消石灰 (水酸化カルシウム)の総称です。
 広い意味では石灰石 (炭酸カルシウム) やマグネシウムを含んだ苦灰石 (ドロマイト) も含まれます。
 生石灰は石灰石を焼いてつくります。 消石灰は生石灰に水を反応させてつくります。
日本石灰協会
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-1-21
新虎ノ門実業会館9F
TEL.03-3504-1601
FAX.03-3593-1604
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