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石灰の種類・歴史

製造方法

消石灰の製造方法
  • 消石灰の製造工程

1. 原料の準備

まず、生石灰(酸化カルシウム、CaO) を準備します。この生石灰は、石灰石を焼成して得られたものです。

2. 水和反応

生石灰に水を加えることで、水和反応 が起こります。これにより、生石灰が消石灰(水酸化カルシウム、Ca(OH)₂)に変わります。
CaO (生石灰) + H2O (水) → Ca(OH)2 (消石灰)
この反応では、多量の熱が発生し、激しい反応が見られることがあります。生石灰が水と反応することで消石灰が生成される過程を「消化」とも呼びます。

3. 冷却と熟成

水和反応の後、生成された消石灰は非常に熱くなるため、冷却が必要です。また、反応が完全に終わり、均一な製品が得られるよう、一定期間「熟成」させることもあります。

4. 製品化

冷却・熟成された消石灰は、粉末状またはペースト状で仕上げられます。その後、粉砕して所定の粒度に整えたり、用途に応じた形で製品化されます。

5. 使用用途

消石灰は、土壌改良剤として農業で広く使用されるほか、水処理、建築材料(モルタルの成分など)、工業プロセスなど、さまざまな分野で利用されます。
日本石灰協会
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