芸術
絵画(世界)
フレスコ技法
石灰を使った絵画技法の一つで、特にイタリア・ルネサンス期に広く使用されました。フレスコ画は、新鮮な(生の)石灰モルタルの上に描かれます。主な手順は以下の通りです:
石灰を使った絵画技法の一つで、特にイタリア・ルネサンス期に広く使用されました。フレスコ画は、新鮮な(生の)石灰モルタルの上に描かれます。主な手順は以下の通りです:
- 下地の準備:石灰モルタル(砂と石灰を混ぜたもの)を壁に塗り、滑らかに仕上げます。
- 描画:モルタルがまだ湿っているうちに顔料を塗ります。石灰の化学反応により、顔料がモルタルと一体化し、非常に耐久性の高い絵画が出来上がります。
ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂天井画」
バチカン市国
アッシジのサン・フランチェスコ聖堂のフレスコ画
イタリア
漆喰壁画(日本)
日本の伝統的な建築では、漆喰(しっくい)という石灰を主成分とする材料が広く使われてきました。漆喰は、壁の仕上げ材としてだけでなく、その上に絵を描くためのキャンバスとしても使用されました。漆喰壁画の代表例には、寺社の装飾や住宅の内装が含まれます。
石灰の利点
- 耐久性:石灰は硬化し、耐久性が高いため、長期間にわたり保存されやすい。
- 美しさ:石灰は白く、美しい仕上がりを提供し、顔料の色を引き立てます。
- 防火性:漆喰は防火材としても優れており、歴史的な建築物を火災から守る役割を果たします。
これらの石灰を使った絵画や装飾は、日本の文化と芸術の一部として大切にされ、保護されています。日本の伝統的な建築や絵画における石灰の使用は、歴史的・文化的価値が非常に高い。
建造物
城郭
日本の歴史的建造物の中で、漆喰(しっくい)が使われているものは数多くあります。漆喰はその耐久性、防火性、美しさから、古代から現代まで広く使用されてきました。
姫路城
別名「白鷺城」とも呼ばれ、その美しい白い漆喰の壁で有名です。1609年に現在の姿になり、世界遺産にも登録されています。漆喰は防火材としても優れており、城郭を火災から守る役割を果たしています。