石灰質肥料
生石灰や消石灰等の石灰質肥料は、窒素肥料、りん酸肥料、カリ肥料と並ぶ重要な肥料であり、江戸時代から使われていたという記録もあります。生石灰、消 石灰はわが国に多い酸性土壌の中和改良だけでなく、堆肥等の有機物の分解を促す効果があります。またマグネシウムは葉緑素を構成する物質なので、マグネシウムが欠乏する時はドロマイト質石灰が用いられます。成分等は肥料取締法でき められています。
 元来わが国の土壌はまだ石灰不足の田畑が多いといわれています。今後農業において堆肥などの有機物の施用が盛んになれば、同時に石灰も必要となります 。また、水田から転作した畑では灌漑水による塩基の供給が断たれるので、その分石灰を補うことが必要になります。
石灰質肥料



農業用石灰 果樹や野菜の消毒に用いるボルドー液(硫酸銅と石灰乳との混合物)用の生石灰があり、農薬取締法で成分等が決められています。ボルドー液は100年の歴史をもつ農薬です。