上水処理
上水処理の工程
私達は家庭で水道の水を使う他にあらゆる産業を通じてたくさんの水を間接的に使って生きています。
 浄水場では河川や湖沼などから取り入れた水を浄化して、おいしい安全な飲料水にします。この浄化工程で石灰は欠かせないものとなっています。



石灰の役割
pHの調整
赤水の防止
汚泥処理
飲料水の水質基準ではpH値は 5.8〜8.6と決められています。凝集沈殿装置に消石灰を添加して浄化を早めると同時にpHの調整を行います。 消石灰処理すると、鉄管のサビによる赤水の発生が防止できます。
原水から分離された汚泥に消石灰を加えると、脱水効果があり、運搬し易くなります。 



下水処理
下水処理の工程
家庭から出た水(台所、洗濯、風呂、トイレなどの排水)は下水管を通って 下水処理場に送られます。
 下水処理場では、活性汚泥法という方法で処理します。まず下水に空気を送 り込んで、 ある種の細菌を繁殖させ、水に溶けている栄養分(きたないもの)まで全部細菌に食べさせてしまい、腹いっぱいの細菌(汚泥)を沈殿分離させ水をきれいにして川に流します。
 沈殿した汚泥は脱水され、最終的には焼却処分されるか、または、堆肥に利用 されたりします。



石灰の役割
汚泥処理
脱臭、殺菌効果
消石灰は他の無機凝集剤と併用され、汚泥の凝集、沈殿、脱水をし易くします 。 消石灰には脱臭作用や殺菌作用があります。